三井住友カード(NL)とOliveの違いは?2枚持ちが最強の解

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こんにちは、クレジットカード情報サイト「Card Navi」運営者のTKです。最近、読者の方から「三井住友カード(NL)とOlive、結局どっちがいいの?違いが複雑すぎて分からない」という相談をよく受けます。

特に、今すでにNLカードを持っているけれど、キャンペーンにつられてOliveへ切り替えるべきか、それとも今のままでいいのか、悩んでいる方が本当に多いですね。銀行口座の開設やアプリの設定など、どうしても「面倒くさそう」というイメージが先行してしまう気持ち、痛いほどよく分かります。

実は私自身、長年決済システムの開発に携わってきましたが、Oliveの仕様が発表された当初は「これ、ユーザーには少し複雑すぎるのではないか?」と直感的に感じたものです。でも、結論から断言します。無理にどちらか一つに絞る必要はありません。むしろ、両方のメリットを享受する「2枚持ち」こそが、システム的にも理にかなった最強の攻略法です。

この記事では、開発者としての視点も交えながら、あなたが「損をしない」ための最適な選択肢を、包み隠さずお伝えします。

記事のポイント

  1. 口座変更の手間やカード番号が変わるリスクなど乗り換えの「壁」が分かる
  2. 自分のライフスタイルにはNLとOliveのどちらが合っているか30秒で判断できる
  3. 「2枚持ち」をすることでポイント還元と使い勝手を両立させる裏技が分かる
  4. デビットモード特有の注意点やSBI証券との連携における最適解が明確になる
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目次

三井住友カード(NL)とOliveの違いと決定的な5つの壁

まず、三井住友カード(NL)とOliveのスペックを細かく比較する前に、多くの人が検討段階で躓き、そして契約後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するポイントについてお話しします。私はこれを「5つの壁」と呼んでいます。これらは単なる機能差ではなく、あなたの生活スタイルそのものに影響を与える構造的な違いです。

三井住友カード(NL)とOliveどっちが得?30秒診断

2つのカードの選択肢を比較し、自分に最適なプランを見つけて納得の表情を浮かべる女性

「結局、私にはどっちが合ってるの?」と迷っている方へ。私がシステムエンジニアとして現場で学んだ鉄則の一つに、「移行コストに見合わないシステム変更は失敗する」というものがあります。これはクレジットカード選びも全く同じです。

細かいスペック表を睨めっこする前に、あなたの性格や現在のライフスタイルでざっくり判断してしまいましょう。正直、ここがブレると、後で「面倒な手続きに半日も費やしたのに、結局使いにくい…」あるいは「年間で数万ポイントも損していた…」という、取り返しのつかない後悔をすることになります。

あなたのタイプから、絶対に損をしないための選択肢を割り出しました。

あなたのタイプおすすめの選択選択を間違えた場合の後悔(リスク)
銀行口座を変えたくない慎重派三井住友カード(NL)無理にOliveにすると、給与口座変更や引き落とし設定で半日以上の「事務作業」という苦行を強いられます
ポイント最大化を目指す合理主義者Olive(または2枚持ち)Oliveを作らないままだと、Vポイントアッププログラムの恩恵を受けられず、年間数千〜数万ポイントの「機会損失」が発生します
コストコ利用等のMastercard必須派三井住友カード(NL)OliveはVisaしか選べません。一本化すると「レジでカードが使えない」という致命的な事態に陥ります

銀行口座を変えたくない慎重派

「今の銀行口座で特に不満はないし、給与振込先の変更手続きとか人事に出すのがとにかく面倒くさい…」という方。その感覚、システム屋の私から見ても非常に正常で合理的です。

無理にOliveにする必要はありません。三井住友カード(NL)なら、引き落とし口座は今のままでOKですし、セブン-イレブンやローソン、マクドナルド等でのスマホのタッチ決済による最大7%還元(※)も問題なく対象です。

もし無理をしてOliveに切り替えた場合、あなたは「銀行口座の開設」「会社への給与口座変更申請」「公共料金やサブスクの引き落とし先変更(10件以上になることも…)」という、膨大な事務作業コストを支払うことになります。数千円相当のポイントをもらうために、あなたの貴重な休日を潰す価値があるか、一度天秤にかけてみてください。今の快適な環境を維持するのも、立派な戦略です。
※スマホのタッチ決済利用時。商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。

「そもそも三井住友カード(NL)って、普段使いでどうなの?」と気になった方は、私が実際に使って感じたメリット・デメリットをまとめた以下の記事も参考にしてみてください。

三井住友カード(NL)の実機レビューと評判を見る

ポイント最大化を目指す合理主義者

「1ポイントでも多く取りたい」「新NISAなどの資産運用も絡めて、金融エコシステム全体で得をしたい」という方は、間違いなくOlive向きです。

後ほど詳しく解説しますが、Oliveアカウントを持っているだけで、三井住友カード(NL)を使った時の還元率まで底上げされる仕組みがあるからです。これをやらないということは、「目の前に落ちている現金を拾わない」のと同じくらい、明確な機会損失です。初期設定の手間を惜しまずリターンを最大化したいなら、Oliveへの挑戦は避けて通れません。

コストコ利用等のMastercard必須派

ここ、意外と見落としがちなんですが非常に重要です。Oliveは国際ブランドが「Visa」一択です。

コストコのように「Mastercardしか使えない」というポリシーのお店をよく利用するなら、Olive一本に絞ってしまうと決済ができず詰みます。買い物カゴ一杯の商品を前にして「カードが使えない!」と焦る冷や汗モノの体験は、絶対に避けるべきです。この場合、NLのMastercardブランドを残すか、2枚持ちが前提になりますね。ず詰みます。この場合、NLのMastercardブランドを残すか、2枚持ちが前提になりますね。

引き落とし口座は三井住友銀行限定の罠

銀行口座間の資金移動の手間に気づき、スマートフォンを見ながら困った表情をする男性

Oliveの導入を検討する際、多くの人が見落としがちですが、契約してから最も後悔する最大のハードル。それが「引き落とし口座が三井住友銀行に固定される」という強烈な仕様です。

三井住友カード(NL)であれば、三菱UFJ銀行でも、ゆうちょ銀行でも、楽天銀行や住信SBIネット銀行でも、あなたが現在メインで使っている口座を自由に引き落とし先に設定できます。しかし、Oliveフレキシブルペイは、そのシステム構造上、三井住友銀行の口座と完全に「一蓮托生」になっています。

つまり、Oliveをメインカードとして使うということは、事実上メインバンクを三井住友銀行に完全移行することとほぼ同義なのです。

「今の口座から毎月移せばいいだけでしょ?」と軽く考えているなら、システム屋として少し厳しい現実(コスト)を提示させてください。

毎月発生する「見えないコスト」の試算
給与口座を変えられない場合、あなたは毎月以下の作業を強いられます。

  • 給与口座から現金を引き出す、または振込操作をする(約5分)
  • 三井住友銀行の口座へ入金処理をする(約5分)
  • アプリで着金を確認する(約1分)

毎月たった10分〜15分かもしれませんが、年間で考えれば2時間から3時間です。雨の日も、忙しい年末も、この「資金移動」という事務作業に自分の時間を奪われ続けることになります。数百ポイントの還元の対価として、この労働コストは見合っていますか?

なぜ、これほど使い勝手を制限してまで口座を紐付けたがるのか。
ここからは私の個人的な見解も含みますが、開発者の視点で見ると、これはSMBCグループによる明確な「スーパーアプリ構想(経済圏の囲い込み)」です。

決済データと銀行の資産データを「One ID」で統合し、ユーザーを自社のプラットフォームから逃さないようにする。このシステム設計は、企業側には膨大なメリットがありますが、ユーザー側には「乗り換えの自由を奪う」という不自由さを強いる側面があります。

最大の恐ろしさは「信用情報の毀損」
一番怖いのは、忙しさにかまけて資金移動をうっかり忘れた時です。「残高不足」で引き落としエラーが発生すると、最悪の場合、信用情報(クレヒス)に傷がつきます。「ポイントをもらうつもりが、将来のローン審査に響く傷を作ってしまった」なんてことになれば、本末転倒もいいところです。

もちろん、「定額自動入金サービス」などを駆使して自動化する回避策はありますが、その設定自体にも手間がかかります。「そこまでしてOliveにする価値があるか?」を、冷静に天秤にかけるべきです。

国際ブランドでVisa以外を選べるか

海外での決済トラブルに備えて、異なるブランドのカードを2枚持ち歩く頼もしい男性

前述の通り、Oliveフレキシブルペイで発行できる国際ブランドは「Visa」のみです。一方で、三井住友カード(NL)は「Visa」と「Mastercard」の2種類から選ぶことができます。

「Visaは世界シェアNo.1だし、それ一本あれば十分でしょ?」

そう思う方も多いかもしれません。確かに平時はそうです。しかし、私たちのように決済システムの裏側を知る人間からすると、「決済手段を単一のネットワークに依存する」ことほど、恐ろしいことはありません。

少し私の冷や汗が出るような体験談をお話しさせてください。

以前、海外出張中に、大規模な通信障害が発生し、一時的に「Visaブランドのカードだけが全滅する」という事態に遭遇したことがあります。
現地のレストランで食事を終え、会計しようとした時、何度端末に通してもエラーが出る。手持ちの現金はわずか。後ろには会計待ちの行列…。あの時の背筋が凍るような感覚は、二度と味わいたくありません。

その時、私を救ってくれたのは、財布の奥に入れていた「Mastercard」のサブカードでした。

システム屋の鉄則「冗長化」とは
ITの世界には「冗長化(Redundancy)」という言葉があります。メインのシステムがダウンしても、予備の系統ですぐに稼働を継続できるようにしておく設計思想のことです。
クレジットカードも同じです。どんなに最強のカードでも、磁気不良や通信障害のリスクはゼロにはなりません。だからこそ、異なるブランド(VisaとMastercard)を持つことが、最強のリスクヘッジになるのです。

また、もっと身近な例で言えば「コストコ」です。
ご存知の通り、日本のコストコで使えるクレジットカードは「Mastercardブランドのみ」という厳しい縛りがあります。もしあなたが、「ポイントがお得だから」とOlive(Visa)一本に絞ってカードを統合してしまったら、その瞬間からコストコでのカード決済手段を失うことになります。

私が個人的に「Visa(Olive)とMastercard(NL)のデュアル持ち」を強く推奨しているのは、単にポイントのためだけではありません。どちらかのネットワークに何かあっても、涼しい顔で決済を続けられる。
この「決済インフラとしての強靭さ」を手に入れることこそが、2枚持ちの隠れた、しかし最大のメリットなのです。

切り替え時のカード番号変更と再登録リスク

カード番号変更に伴う公共料金やサブスクリプションの再登録作業の多さに絶望し、頭を抱える女性

既に三井住友カード(NL)を持っている方が、Oliveに「切り替え(乗り換え)」をする場合、一番覚悟しておかないといけないのがこれです。

カード番号は、100%確実に変わります。

Oliveフレキシブルペイは、既存のカードとは全く別の新しいカードとしてシステム上で発行されます。そのため、公共料金や携帯電話代といった毎月の支払いだけでなく、以下のような「普段意識していない、忘れがちなサービス」の登録情報も、全て自分自身の手で変更する必要があります。

再登録地獄のチェックリスト

  • 電気・ガス・水道・インターネット回線
  • 携帯電話料金・NHK受信料
  • Amazon・楽天などの通販サイトのデフォルトカード設定
  • Netflix・YouTube Premiumなどのサブスクリプション
  • Apple Pay / Google Pay(再認証・再登録が必要)
  • 年に1回更新のセキュリティソフト(ウイルスバスターなど)
  • 自動車保険や生命保険の年払い
  • スポーツジムの会費(店頭での手続きが必要な場合も…)

正直に言いますが、これは言葉にする以上に面倒で、精神を削られる作業です。

私自身、かつてメインカードを変更した際、年に一回しか引き落としのないクラウドサービスの更新をすっかり忘れており、「決済エラーによりサービスを停止しました」という通知メールを受け取って血の気が引いた経験があります。大事なインフラが止まってからでは遅いのです。

補足:解約の必要はありません
ここで一度、冷静になりましょう。実は「切り替え」といっても、既存のNLが自動的に消滅するわけではありません。
自分でNLを解約しない限り、NLとOliveの両方を持つ状態になります。つまり、無理にNLを解約して再登録のリスクを負うよりも、「面倒な固定費払いはNLに残したまま、Oliveは新規で追加してポイントだけ貰う」という2枚持ちの方が、システム移行のリスクもなく、圧倒的に楽で安全なのです。

家族カードの発行可否と管理の複雑さ

サービス開始当初、「家族カードが作れない」という仕様で多くのユーザーを困惑させたOliveですが、現在は改善され、クレジットモード専用の家族カードが発行できるようになりました。

「それなら問題ないね」と安心するのは早計です。
システム屋としてあえて厳しいことを言いますが、Oliveでの家族カード運用は、従来のクレジットカード(NL)に比べて「管理コスト(手間)」が跳ね上がる構造的な欠陥を抱えています。

家計を預かるお父さんやお母さんにとって、日々の管理フローにおいて以下の「見えないストレス」が発生することを覚悟しなければなりません。

家計管理を阻む「3つのUI/UXの壁」

  • ポイント分散のジレンマ:
    家族がOliveのメリット(還元率アップ等)を享受するには、家族それぞれが「個人アカウント」を作る必要があります。しかし、個別にアカウントを作ると、本会員のアプリからは家族の利用明細が一切見えなくなります。家計簿を合算するには、わざわざ家族のスマホを借りて確認するか、CSVで統合するようなアナログ作業が必要になります。
  • 家族カード発行時のデメリット:
    逆に、本会員に紐づく「家族カード」を発行すれば明細は合算できますが、今度は「家族自身のスマホで利用状況を確認する」ことが極めて困難になります(本会員の銀行口座情報まで見えてしまうため、アプリの共有が現実的ではない)。
  • 家計簿アプリ連携の複雑化:
    マネーフォワードなどの家計簿アプリと連携させる際、Oliveは「銀行口座」と「カード」が複雑に絡み合っているため、API連携が頻繁に切れる、あるいはデビットとクレジットの明細が重複して表示されるといった、管理上のノイズが発生しやすい傾向にあります。

三井住友カード(NL)であれば、本会員のVpassアプリ一つで、家族全員分の利用額を秒単位で把握できます。シンプルに「今月、家全体でいくら使ったか知りたい」というニーズに対して、NLは完成されたUIを提供しています。

「ポイントのために、毎月の家計管理の手間を数倍に増やすか」
「管理の楽さを取って、NLを使い続けるか」

もしあなたが、「月末の家計簿締め作業を1分でも短くしたい」と願うなら、システムが枯れていて(安定していて)挙動がシンプルな、従来の三井住友カード(NL)での家族カード運用に軍配が上がります。

三井住友カード(NL)とOliveの違いを制す活用術

さて、ここまで「壁」の話ばかりしてきましたが、ここからは「じゃあどうするのが一番お得で便利なの?」という具体的な解決策をお話しします。私の結論は一貫しています。

三井住友カード(NL)とOliveの2枚持ち最強ルート

物理カードとスマホアプリを組み合わせた「2枚持ち」という最強の運用ソリューションを提示するITエンジニア風の男性

ここまで数々の「壁」や「リスク」をお伝えしてきましたが、ここで全ての悩みを一撃で解決する結論を提示します。

どっちか一つ選ぶ必要はありません。「三井住友カード(NL)を持ったまま、Oliveアカウントも作る」

これが、私たちが導き出した2025年時点での最適解であり、システム屋の視点から見ても最も理にかなった「最強のシステム構成」です。

アカウントのみ開設して決済はNL

なぜ2枚持ちが最強なのか。それは、この2枚のカードにそれぞれ「別の役割」を持たせることで、互いの弱点を完全に補完できるからです。私はこれを、システム開発の役割分担になぞらえてこう定義しています。

TK流:最強のキャッシュレス・アーキテクチャ

  • 【メインサーバー(決済担当)】= 三井住友カード(NL)
    役割:日々の支払い、固定費引き落とし。
    Mastercardブランドで決済の可用性を担保し、どの口座からでも引き落とせる柔軟性を持つ「実行部隊」。
  • 【バックエンド(還元担当)】= Oliveフレキシブルペイ
    役割:ポイント還元の底上げ、銀行取引。
    持っているだけでVポイントアッププログラムの還元率をブーストさせる「支援部隊」。決済の最前線には出さず、裏方として機能させる。

この構成を組むための具体的な運用フローは、拍子抜けするほど簡単です。

  1. 三井住友カード(NL)はそのまま維持する。
    (Mastercardブランドなら最高です。固定費の引き落とし設定も一切触る必要はありません)
  2. Oliveフレキシブルペイ(一般)を発行する。
    (年会費は永年無料なので、維持コストはゼロです)
  3. 普段のお買い物は、今まで通り使い慣れたNLで行う。
  4. Oliveは「寝かせて」おく。
    (月に1回アプリにログインしてポイント還元の恩恵だけ受ける。財布に入れて持ち歩く必要すらありません)

この運用なら、面倒な銀行口座の資金移動に追われることも、公共料金のカード番号変更に絶望することもありません。
「生活スタイルは1ミリも変えず、Oliveの還元メリットだけをシステム的に抽出する」。これこそが、賢い大人が選ぶべき裏技的な攻略法です。

「まだ三井住友カード(NL)を持っていない」「MastercardブランドのNLをまだ作っていない」という方は、この機会に準備しておきましょう。以下の記事で失敗しない申し込み手順を解説しています。

【画像付き】三井住友カード(NL)の申し込み手順ガイドを見る

2枚持ちで得られる特典の重複取り

さらに、この構成にはボーナスメリットがあります。
三井住友カード(NL)とOlive、それぞれで実施されている「新規入会キャンペーン」や「利用促進キャンペーン」がある場合、条件さえ満たせば両方の特典を二重取りできるチャンスがあります(※時期や条件によりますので、必ず公式サイトをチェックしてください)。

また、NLゴールドでの「年間100万円修行」とは別に、将来的にOliveゴールドでも実績を作りたいと思った時、いつでもスイッチできる体制が整っていることも、長期的な資産形成において大きなアドバンテージになります。

三井住友カード(NL)とOlive併用でポイント最大化

「Oliveアカウントを作るだけで得するなんて、本当?」と疑っている方もいるかもしれません。
ですが、この「2枚持ち」の金銭的メリットは、感情論ではなく明確な数値として証明できます。私が実際に計算したシミュレーション結果をお見せしましょう。

Vポイントアッププログラムの攻略法

SMBCグループには「Vポイントアッププログラム」という、サービスの利用状況に応じて還元率が加算される仕組みがあります。
そして、Oliveアカウントを作成し、アプリに月1回ログインするだけで、還元率がベースアップします。さらに「選べる特典」という毎月の選択制特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択すれば、対象のコンビニ・飲食店での還元率が、NLでの決済時にも上乗せされます。

では、実際にどれくらいの差が出るのか。「月5万円を対象店舗(コンビニ・飲食店)で使う」という、よくあるケースで比較してみます。

ステータス還元率月間獲得ポイント年間獲得ポイント
NL単体持ち7.0%3,500 pt42,000 pt
NL + Olive(2枚持ち)9.0%4,500 pt54,000 pt
差額+2.0%+1,000 pt+12,000 pt

※上記はスマホのタッチ決済利用時。還元率は諸条件により変動する場合があります。

いかがでしょうか。
決済するカードは同じ「三井住友カード(NL)」のまま。ただOliveアカウントを作ってアプリを入れているだけで、年間で12,000円分ものポイント差が生まれます。

12,000円あれば、ちょっとした国内旅行の足しにするもよし、家族で高級焼肉に行くもよし。この金額を「面倒だから」という理由だけでドブに捨てるのは、あまりにも勿体無いと思いませんか?
これが、私が「2枚持ち」を強く推す、経済的合理性に基づく理由です。

コンビニ・飲食店での使い分け最適解

基本的には、スマホのタッチ決済(Apple Pay / Google Pay)を使えば、NLでもOliveでも還元率は同じく高水準です。
ただ、私の場合、資金管理の観点で以下のように明確に使い分けています。

  • 三井住友カード(NL):
    会社の経費精算、サブスク、高額な家電など、後から明細を見返して管理したい支出。
  • Oliveフレキシブルペイ:
    個人的なコンビニでの買い物やカフェ代など、お小遣いの範囲内で完結させたい少額決済。

こうすることで、ポイントは最大化しつつ、家計のブラックボックス化も防ぐことができます。

デビットモード利用時の注意点とデメリット

ガソリンスタンドでの給油時にデビット機能が使えず、支払いに戸惑っている男性

Oliveフレキシブルペイ特有の機能「デビットモード」。口座から即時引き落としされるので現金感覚で使えて便利ですが、システム屋の視点からいくつか重大な「落とし穴」をお伝えします。
「あれ?使えない?」とレジで焦る前に、クレジットカード決済との決定的な違いを理解しておきましょう。

なぜガソリンスタンドで使えないのか?(オーソリの仕組み)

まず、ガソリンスタンドやホテル、一部のサブスクリプションなど、デビットカードが使えない加盟店が存在します。

この理由は、決済システムの裏側で行われている「オーソリ(信用照会)」のタイミングにあります。

1分で分かる!オーソリの仕組み
通常の買い物では、レジでカードを通した瞬間に「このカードは有効か?残高はあるか?」をカード会社に問い合わせます。これをオーソリと言います。
しかし、ガソリンスタンドの場合、「給油した後でないと金額が確定しない」ため、給油前に正確な金額でのオーソリができません。クレジットカードなら「後で請求すればいい」ので問題ありませんが、即時引き落としが原則のデビットカードは、この「金額未確定」の状態を許容できず、システム側で利用を弾いてしまうのです。

返金処理の遅れ(数週間〜数ヶ月のタイムラグ)

また、ネット通販などで注文をキャンセルした場合、返金されるまでの期間にも大きな違いがあります。
クレジットカードなら請求データが相殺されて終わり(実質ゼロ)ですが、デビットの場合、一度引き落とされたお金が口座に戻ってくるまでに数週間〜数ヶ月かかることがあります。

システム上、加盟店からの「キャンセル通知」と銀行側の「返金処理」にはタイムラグが発生するためです。たとえ後で戻ってくるとはいえ、一時的に数万円単位の現金が拘束されるのは、家計にとって地味に痛いですよね。

ポイント還元の罠
さらに注意すべきはポイント還元率です。多くのキャンペーンや高還元(スマホのタッチ決済など)は、「クレジットモード」での利用が条件になっていることが多いです。
「デビットモード」で支払うと、基本還元率(0.5%など)しか付かず、知らず知らずのうちに損をしてしまう可能性があります。基本設定は、アプリで「クレジットモード」にしておくのが無難です。

SBI証券のクレカ積立設定と対応カード

新NISAの開始に伴い、SBI証券でのクレカ積立(三井住友カードつみたて投資)を検討している方も多いはずです。
三井住友カード(NL)もOliveも登録可能ですが、システム上、1つの証券口座に紐付けられるクレジットカードは1枚だけという制約があります。

基本的には「カードのランク」が高い方を設定するのが鉄則です。

  • プラチナプリファード:還元率 5.0%(※条件あり)
  • ゴールド(NL / Olive):還元率 1.0%
  • 一般(NL / Olive):還元率 0.5%

もし、手持ちのNLがゴールドで、Oliveが一般カードなら、迷わずNLを登録したままにすべきです。

投資家視点で見る「2枚持ち」の隠れたメリット

ここで一つ、長期投資をする上で非常に重要な視点をお伝えします。それは「改悪リスクへのヘッジ」です。

クレジットカードのポイント還元ルールは、企業の経営状況や戦略によって頻繁に変更されます。「今はOliveが有利」でも、来年は「NLの方が有利」になる可能性もゼロではありません。
そんな時、カードを1枚しか持っていないと、不利な条件を飲み込むか、慌てて新しいカードを作る羽目になります。

しかし、最初から「NL」と「Olive」の両方を持っていれば、設定画面でカードを変更するだけ。たった5分の作業で、常に有利な条件へ乗り換えることができます。
資産形成は20年、30年と続く長い旅です。だからこそ、特定の1枚に依存しない「選択肢(冗長性)」を持っておくことが、最強のリスク管理になるのです。

ゴールドの100万円修行と年会費優遇

「年間100万円利用で、翌年以降の年会費が永年無料」。
いわゆる「100万円修行」ですが、三井住友カード ゴールド(NL)とOliveフレキシブルペイ ゴールドは、それぞれ別々にカウントされます。合算はされません。

これから修行を始める方へ。100万円という数字に圧倒される必要はありません。システム的に分解して攻略しましょう。

100万円修行・完走のための実践ロードマップ

① ペース配分の可視化
年間100万円ということは、月額約84,000円です。
家賃、光熱費、スマホ代、食費。これらを全てNL(Mastercard)に集約すれば、決して不可能な数字ではありません。まずは毎月の固定費を洗い出してみてください。

② 進捗状況のモニタリング
「あといくら使えばいいの?」と不安になる必要はありません。Vpassアプリにログインすると、トップ画面に「100万円達成状況」を示す円グラフ(メーター)が表示されます。
このメーターを毎月チェックし、「今月は少し足りないから、消耗品をまとめ買いしておこう」といった微調整を行うのが、修行達成のコツです。

戦略としては、まず汎用性が高くMastercardも選べる「三井住友カード ゴールド(NL)」で確実に修行を達成(永年無料化)し、その後にOliveゴールドを検討するのが最もリスクの少ない王道ルートです。

私も実際にゴールド(NL)を使用していますが、実際にどれくらいお得なのか、使用感を以下の記事で本音レビューしています。修行前にぜひ一度チェックしてみてください。

三井住友カード(NL)の実機レビューと評判を見る

三井住友カード(NL)とOliveの違い総まとめ

長くなりましたが、最後にこの記事の重要ポイントを再確認しましょう。
システム開発の現場では「要件定義(自分が何をしたいか)」が全てです。あなたのライフスタイルという要件に合わせて、最適な構成を選んでください。

TKの最終結論:最強の運用チェックリスト

  • 口座を変えたくないなら無理にOlive一本にする必要はない
  • コストコなどでMastercardが必要ならNLは絶対に解約してはいけない
  • カード番号変更や公共料金の再登録が面倒なら既存NLは維持が正解
  • Oliveの真価は決済機能ではなくアカウント保有による還元率アップにある
  • 決済はNLで行いOliveはポイントアップ用という2枚持ちが最強の解
  • デビットモードの即時引き落としや利用制限には注意が必要
  • SBI証券の積立カードはランクの高い方を設定する
  • Oliveの引き落とし口座は三井住友銀行に固定される
  • NLは他行口座でも引き落とし設定が可能
  • OliveはVisaブランドしか選べない
  • 家族カードの管理はNLの方がシンプルで分かりやすい
  • Oliveの切り替えではなく追加発行なら番号変更リスクを回避できる
  • VポイントアッププログラムはOlive契約とアプリログインで底上げ可能
  • 100万円修行はそれぞれのカードでカウントされ合算されない
  • 迷ったらNLを持ったまま年会費無料のOliveを作ることから始める

ここまで読んで、「やっぱり金融システムって複雑で難しそう…」と身構えてしまった方もいるかもしれません。
ですが、安心してください。最初から全てを完璧に理解して、複雑な設定をこなす必要はありません。

システム屋として、最後に一番簡単な「最初の一歩」を提案させてください。

「まずは今の三井住友カード(NL)はそのままで、とりあえずOliveアカウントだけ作ってみる(アプリを入れる)」

これだけでOKです。カードの切り替えも、給与口座の変更も、必要性を感じた時で構いません。
まずはリスクのない範囲でアカウントという「箱」だけ用意して、ポイント還元の恩恵を受けてみてください。複雑に見えるこの巨大なエコシステムも、使いこなせばあなたの資産形成を助ける、これ以上ない強力な味方になります。

もし、まだこの「最強のシステム構成」の核となる三井住友カード(NL)自体をお持ちでない場合は、以下の記事を参考にまずはカード発行から進めてみてください。画像付きで迷わず申し込めるよう解説しています。

【画像付き】三井住友カード(NL)の申し込み手順ガイドを見る

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