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UCプラチナカードの保険を徹底解説!穴と実力
こんにちは!クレジットカード情報サイト「Card Navi」運営者のTKです。
UCプラチナカードの保険について、色々とお調べになっている最中かもしれませんね。「年会費2万円台のプラチナカード」としてすごく魅力的ですが、「実際のところ、保険の内容はどうなの?」と疑問に思うのは当然のことだと思います。
特に、海外旅行保険の家族特約はあるのか、ショッピング保険でPCや家電はカバーされるのか、そして「利用付帯」という条件の具体的な中身など、細かい部分が気になっているのではないでしょうか。
また、スマートフォンなどの通信端末修理費用保険についても、どこまでが対象で、家族カードの扱いはどうなるのか、はっきりさせておきたいですよね。航空機遅延保険が国内便で使えるかも、旅行好きとしては見逃せないポイントです。
実は私も、システム開発者として20年以上クレジットカードの裏側を見てきた経験と、FP3級の知識から、カードの「スペック表」だけでは分からない「実際の使い勝手」や「隠れた条件」を分析するのが趣味みたいなものです。
この記事では、UCプラチナカードの保険について、多くの方が疑問に思う点を、良い部分も「穴」となり得る部分も、正直に、そして徹底的に深掘りしていきます。あなたのカード選びの「確かな判断材料」を提供できればと思っています。
記事のポイント
- ショッピング保険と通信端末保険の具体的な違い
- 海外旅行保険の「家族特約」の有無と「利用付帯」の条件
- 航空機遅延保険が国内便で使えるかどうか
- 競合カード比較で分かるUCプラチナ保険の「強み」と「穴」

UCプラチナカード 保険は誰に最適か?
さて、ここからが本題です。UCプラチナカードの保険は、大きく分けて「買い物(ショッピング)」と「旅行」の2つの側面があります。まずは、あなたがどちらの保険を重視しているのかを頭に思い浮かべながら、そのスペックを一つずつ確認していきましょう。
あなたはどっち?買い物派と旅行派

さて、UCプラチナカードの保険を評価するとき、まず最初に「あなたは、このカードの保険に何を期待していますか?」というご自身の立ち位置をハッキリさせることが、めちゃくちゃ重要になります。
なぜなら、私が20年以上システム開発の裏側を見てきた経験と、FPとしての知識で分析した限り、このカードに魅力を感じる方には、大きく分けて3つのタイプがいらっしゃると感じているからです。
- 「旅行保険」重視派:ご家族での海外旅行(例えば、医療費が高いハワイなど)や、出張・帰省で飛行機によく乗るため、手厚い旅行保険を期待している方。
- 「買い物保険」重視派:フリーランスの仕事道具として高額なPCを買ったり、趣味のカメラを新調したり。「万が一」の時のショッピング保険を重視している方。
- 「特典(保険以外)」重視派:正直、保険のことは二の次。それよりも、年会費16,500円(税込)で手に入る「プライオリティ・パス」や「グルメ特典(2名利用で1名無料)」に最大の価値を感じている方。
まぁ、実際には3つ目の「特典派」の方も多いのではないでしょうか。それもそのはずで、プライオリティ・パスの最上位会員(プレステージ)に普通に入会すると、年会費は469米ドル(2025年現在、日本円で約7万円弱)もします。これにグルメ特典まで付いてくるわけですから、これらを目当てにするだけでも、年会費の元は十分すぎるほど取れてしまいますよね。このタイプの方々にとって、保険は「オマケ」程度の認識かもしれません。
ですが、この記事は、1つ目と2つ目の「保険を本気で当てにしている」方々に向けて、あえて「保険」という側面だけを徹底的に深掘りするものです。
そして、先に結論を申し上げます。私の分析では、「ショッピング保険は(条件付きで)手厚いけれど、旅行保険は人を選ぶ(というか、正直かなり弱い)」という、非常に偏った特徴を持っているのが、このカードの「実力」だと考えています。
「え、プラチナカードなのに旅行保険が弱いの?」と思われたかもしれません。その理由を、まずは「手厚い」と評価した「買い物派」向けの保険から、その中身と「穴」を一緒に見ていきましょう。
家電保証は?ショッピング保険とPCの対象範囲

「買い物派」の方がまず注目すべきは、このカードに付帯する「ショッピング補償保険」ですね。「家電保証」といったキーワードで探されている方もいらっしゃるようですが、UCプラチナカードの場合、この保険がその役割を担います。
先に結論から言うと、これは非常に強力な保険です。
UCプラチナカードで購入した商品(もちろん国内・海外、オンライン購入を問いません)が、購入日(または商品到着日)から90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然な事故で損害を被った場合、その損害額を補償してくれます。
そして驚くべきは、その補償限度額。なんと年間最大300万円まで補償されます。これは、年会費が2万円台、あるいはもっと高額なプラチナカードと比較しても、トップクラスの手厚さと言っていいでしょう。正直、年会費16,500円(税込)のカードでこの補償が付いているのは、ちょっとした「バグ」じゃないかと思うレベルです。
もちろん、いくつか注意点もあります。一番大きいのは、1回の事故につき10,000円の自己負担額(免責金額)が発生することです。ですから、「15,000円のイヤホンが壊れた」といったケースでは、あまり旨味がありません(補償は5,000円だけになってしまいます)。
むしろ、この保険が真価を発揮するのは、「買ったばかりの数十万円するブランドバッグを盗まれた」とか、「お気に入りの高級カメラを落として修理不能になった」といった、文字通り「万が一」の高額な損害が発生した時のお守り、という側面が強いですね。
ショッピング補償保険の概要(UCプラチナ)
- 補償限度額:年間最大300万円
- 補償期間:購入日(または商品到着日)から90日間
- 自己負担額:1事故あたり10,000円
- 対象:国内・海外での購入品(オンライン購入含む)
- 対象者:本会員および家族カード会員
(※補償の対象とならない商品も一部ありますので、詳細は規約をご確認ください。)
さて、ここまでの話を聞いて、特に「仕事道具にお金をかける」フリーランスの方や、新しいガジェットが好きな方は、こう思われたはずです。
「じゃあ、40万円のMacBook Proや、最新のスマートフォンも、この年間300万円の補償対象になるの?」
…ここが、このカードの保険を理解する上で、最も重要で、そして最も「ややこしい」ポイントになります。
【最重要】PC・スマホは「年間300万円補償」の対象外?
結論から申し上げます。私が規約を読み込み、カードの仕組みを分析した限り、PC、スマートフォン、タブレットといった「通信端末」は、この年間300万円の「ショッピング補償保険」の対象外となる可能性が極めて高いです。
「え、なんで? 高額な買い物なのに」と驚かれるかもしれません。
理由はシンプルで、UCプラチナカードには、次にご紹介する「通信端末修理費用保険」という、まさにPC・スマホ専用の「別の保険」が用意されているからです。
これは、私が20年以上システム開発に携わってきた経験からの推測も入りますが、保険のシステムや規約を作る時、補償が重複しそうなものは、必ずどちらか一方の保険(この場合は補償額が低い専用保険)でしか申請できないように厳密に設計するのが普通です。
もし、購入後90日以内のスマホやPCの故障が、すべて年間300万円のショッピング補償でカバーできてしまったら…? おそらく、保険の申請が殺到し、保険会社(ひいてはカード会社)の採算がまったく合わなくなってしまいますよね。
ですから、「40万円のPCを買ったから、90日以内なら300万円まで安心だ!」と考えるのは、残念ながら「穴」にはまる可能性が高い、と私は判断します。
では、その「PC・スマホ専用の保険」とは、一体どのような内容なのでしょうか。ここを詳しく見ていかないと、「買い物派」の評価は下せませんね。次のセクションで、その「もう一つの保険」の「穴」を徹底的に見ていきましょう。
通信端末修理費用保険と家族合算の罠

さて、前のセクションで「PCやスマホは、年間300万円のショッピング補償保険の対象外の可能性が高い」という話をしました。その理由として、「専用の保険が別にあるから」とご説明しましたね。
はい、こちらがその「通信端末修理費用保険」です。名前の通り、スマートフォン、PC、タブレットなどの通信端末が、破損、水没、故障、盗難といった偶然な事故にあった場合、その修理費用を補償してくれるものです。
では、その中身を見てみましょう。補償額は…
年間最大3万円(年1回まで)となっています。
…どうでしょう? 年間300万円のショッピング補償を見た後だと、「あれ、ゼロが一つ足りなくない?」と感じませんでしたか。
正直なところ、私もそう感じます。特に、フリーランスで40万円のMacBook Proを買おうとしているような方にとっては、「3万円」では気休めにもならないかもしれません。Appleの公式サイトを見ると、例えばMacBook Proの画面修理(保証対象外)は、モデルによっては10万円を軽く超えてきます。スマートフォンの画面修理だって、最近のハイエンド機種なら5万円以上かかるのは普通ですよね。
この時点で、この保険は「万が一の修理代を全額カバーするもの」ではなく、「修理代の足しにする、お見舞金」程度のものだと理解しておく必要がありそうです。
さらに、この保険には、知っておかなければならない「穴」が他にもあります。
通信端末修理費用保険の主な「穴」
- 修理不能(全損)の場合、補償額は最大7,500円
- 【最大の罠】補償枠は「家族全員で合算」
1つ目ですが、もし端末が水没や激しい破損などで「修理不能」と判断された場合、補償額は3万円ではなく、最大7,500円(税込)にまで減額されます。これは2025年4月からの改定で明記された細則です。スマホを水没させて「全損」と判断されたら、戻ってくるのは7,500円だけ…というのは、かなり厳しい現実ですね。
そして、2つ目。これが、私が考える「最大の罠」であり、この記事の核心的な「穴」の一つです。
【最重要】通信端末保険の枠は「家族全員で共有」
この「年間最大3万円(年1回)」という補償枠は、本会員個人に与えられた枠ではありません。
なんと、本会員と、年会費3,300円(税込)を払って発行した家族カード会員全員で「合算(共有)」の枠なんです。
これが何を意味するか。具体的にシミュレーションしてみましょう。
例えば、お父さん(本会員)、お母さん(家族会員)、大学生の子供(家族会員)の3人家族でUCプラチナカードを持っているとします。ある日、お子さんが大学でスマホを落として画面を割り、この保険を使って修理代3万円の補償を受けました。
その2ヶ月後。今度は、お父さん(本会員)が大事な仕事用のノートPCを落として壊してしまいました。修理代は10万円です。
この時、お父さんは保険を請求できるでしょうか?
答えは「No(1円も請求できない)」です。なぜなら、家族全員で共有している「年間1回、最大3万円」の枠を、すでにお子さんが使い切ってしまっているからです。
これは、家族で複数台のデバイスを持っているのが当たり前の現代において、致命的とも言える制約です。家族カードを発行して「家族みんなのスマホやPCも安心だね」と考えている方は、この「家族合算の罠」を絶対に知っておく必要があります。
UCプラチナカード 海外旅行保険 家族特約は?

さて、「買い物派」向けの保険に続いて、ここからは「旅行派」の方が最も気にされているであろう、海外旅行保険について深掘りしていきます。
特に、ご家族での旅行を控えている方にとって、「家族特約」の有無は、そのカードを選ぶかどうかの「最終決定」を左右するほど重要なポイントですよね。
ちなみに「家族特約」とは何かを簡単におさらいしますと、一般的には「カード会員(本会員)本人が持っているだけで、カードを持っていない配偶者や、生計を同一にする子供(19歳未満など)の旅行中のケガや病気まで、一定額補償してくれる」という、家族旅行派にとっては非常にありがたい特約のことです。
では、UCプラチナカードに、この家族特約は付帯しているのでしょうか。
結論から申し上げます。
UCプラチナカードには、この「家族特約」は付帯していません。
「えっ、年会費16,500円(税込)もするプラチナカードなのに?」と驚かれるかもしれません。私もFPの知識で他の年会費2万円台の競合プラチナカード(例えばセゾンプラチナやJCBプラチナなど)と比較した時、これは明確な「穴」であり、大きな弱点だと感じました。
では、UCプラチナカードで「家族」が保険の対象になるのは、どういうケースなのでしょうか。
それは、年会費3,300円(税込)を別途支払って「家族カード」を発行し、その家族カードを持っている「家族会員本人」だけです。
「家族特約」と「家族カード」は全くの別物
ここは非常に重要なポイントなので、混同しないようにしてください。
- 家族特約:カードを持っていない家族(配偶者や子)も自動で補償対象になる(UCプラTは付帯なし)
- 家族カード:年会費を払ってカードを発行した「家族会員」本人だけが、本会員とほぼ同等の補償(この場合は海外旅行保険)を受けられる(UCプラTはこれ)
つまり、ご家族3人(ご主人、奥様、7歳のお子様)でハワイ旅行に行く場合、ご主人(本会員)の保険しか適用されません。奥様とお子様は、何の補償もない状態で旅行することになります。
もし、奥様も補償対象にしたいのであれば、奥様の分の「家族カード(年会費3,300円)」をあらかじめ発行しておく必要があるわけです。しかし、この家族カード、規約上「原則として18歳以上(高校生は除く)」といった年齢制限があるため、7歳のお子様はそもそも家族カードを作ることすらできません。
この時点で、「小さなお子様連れの家族旅行」を控えている方にとって、UCプラチナカードは保険の観点では「選択肢から外れる」と言わざるを得ません。
もし、それでもこのカードを選ぶ場合は、「家族全員分の家族カードを発行する(発行可能な年齢の場合)」か、それができない(お子様が小さい)場合は「旅行の都度、家族全員をカバーする別の海外旅行保険に、別途加入する」という判断が必須になりますね。
海外旅行保険の利用付帯、その落とし穴
さて、「家族特約がない」という事実に続き、「旅行派」の方にとって、さらに追い打ちをかけるような(…ちょっと大げさかもしれませんが、それくらい重要です)2つ目の「穴」について解説します。
それは、保険の適用条件です。
UCプラチナカードの海外旅行保険は、持っているだけで自動的に適用される「自動付帯」ではありません。
日本を出国する前に、その旅行に関連する費用(パッケージツアー代金や、航空券・電車・船舶といった公共交通機関の運賃)を、UCプラチナカードで決済していることが必須条件となる「利用付帯」なんです。
これが、本当に「落とし穴」になりやすい。
例えば、私のように趣味でマイルを貯めている人間が、「航空券はマイルの特典航空券で(無料で)取って、現地のホテル代だけUCプラチナで払った」というケースを考えてみてください。
この場合、利用付帯の条件である「日本を出国する前の公共交通機関の運賃」を支払っていません。そのため、海外旅行保険が一切適用されない(補償ゼロ)という事態が発生します。
「カードを持ってるから安心」と空港で思っていても、実は保険が全く効いていない状態で飛行機に乗っている…。これが「利用付帯」の最も怖いところであり、カードの仕組みを知らないと簡単にはまってしまう「穴」ですね。
補償額は十分か?(特に治療費用)

では、仮にツアー代金をUCプラチナで支払い、利用付帯の条件をきっちりクリアしたとしましょう。その場合の補償額は十分なのでしょうか。
ここが、このカードの保険における「最大の穴」だと私は考えています。
海外旅行保険で最も重要、かつ利用頻度が高い項目は、死亡補償(最大1億円)ではありません。それは、現地での「傷害・疾病治療費用(ケガや病気の治療代)」です。
UCプラチナカードの、この「傷害・疾病治療費用」の補償限度額は、最大200万円です。
…この「200万円」という数字。あなたはどう感じますか?
「まぁ、200万円あれば十分じゃない?」と思われるかもしれません。しかし、FPとして、また海外旅行保険の事例を調査してきた私の視点から言わせていただくと、この金額は「致命的に不十分」です。
なぜなら、海外(特にアメリカ)の医療費は、私たちの想像を遥かに超えているからです。
例えば、旅行先として大人気のハワイ(アメリカ)。もし現地で急性虫垂炎(盲腸)にかかり、手術・入院(4日程度)した場合、どれくらいの費用がかかると思いますか?
ジェイアイ傷害火災保険株式会社が公表している「海外での高額医療事故例(2023年度)」によれば、ハワイでの急性虫垂炎の手術で366万円という事例が実際に報告されています。(※参照:ジェイアイ傷害火災保険 海外での事故例)
もうお分かりですね。
UCプラチナカードの補償額「200万円」では、ハワイでの盲腸の手術費用すら、まったくカバーできていないんです。差額の166万円は、すべて自己負担(借金)になります。
これがもし、脳梗塞やくも膜下出血、重度のアクシデント(交通事故など)でICUに長期入院・手術・医療チャーター便で日本へ搬送…なんてことになれば、請求額は600万円、2,000万円、あるいはそれ以上になることも珍しくありません。
【結論】この保険「だけ」での渡航は危険
補償額200万円の保険「だけ」を頼りに、アメリカ(ハワイ、グアム、本土)やヨーロッパへ渡航するのは、「無保険」で旅行するのと同じくらい、極めて危険な行為だと私は断言します。
「プラチナカードだから保険も手厚いだろう」という思い込みは、絶対にしてはいけません。
もし海外旅行保険を重視するなら、最低でも「自動付帯」で、かつ「治療費用が1,000万円以上(できれば無制限)」のカードを選ぶべきです。
あるいは、UCプラチナカードの特典(ラウンジなど)は魅力的なので、保険は「ゼロ」と割り切って持ち、旅行のたびに別途、治療費用が無制限の掛け捨ての海外旅行保険(例:損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off!】」など)に加入することを、私は強く推奨します。
航空機遅延保険は国内便も対象?
さて、「旅行派」の中でも、特にカードのスペックに詳しいマニア層の方が気にされるのが、この「航空機遅延保険」の有無、そしてその適用範囲ですよね。
航空機遅延保険とは、その名の通り、搭乗予定の飛行機が遅延したり欠航したり、あるいは預けた荷物(ロストバゲージ)が出てこなかったり…といったトラブルによって発生した「余計な出費」(例:食事代、ホテルの延泊費、やむを得ず購入した衣類代など)を補償してくれる保険です。
特に、乗り継ぎ(トランジット)が多い旅行や、天候に左右されやすいLCC(格安航空会社)をよく利用する方にとっては、海外旅行保険の治療費用と同じくらい重要な保険とも言えます。
では、UCプラチナカードに、この航空機遅延保険は付帯しているのでしょうか? そして、もし付帯しているなら、「国内便」の遅延も対象になるのでしょうか?
…この点について、私(TK)が公式サイトの案内、保険の規約、重要事項説明書など、参照できるあらゆる公式資料を徹底的に調査しました。
その結論ですが、
UCプラチナカードの付帯保険の項目に、「航空機遅延保険(海外・国内ともに)」に関する記述を一切確認することができませんでした。
これは、どういうことか。 カード会社は、付帯している保険やサービスは(小さなものでも)必ずアピールします。逆に言えば、公式サイトや規約に書いていないサービスは、シンプルに「付帯していない」と判断するのが、システム開発や規約を読み解いてきた私の基本的なスタンスです。
「プラチナカードなのに、航空機遅延保険がないの?」
はい、その通りだと考えられます。これは、前述の「家族特約なし」「治療費200万円」に並ぶ、このカードの旅行保険における明確な「穴(弱点)」ですね。
LCCでの国内旅行や、海外での乗り継ぎが多い方にとって、この保険が付帯していないことは大きなデメリットとなります。競合する他のプラチナカード(例えば、後ほど比較するセゾンプラチナやJCBプラチナなど)の多くは、この航空機遅延保険(国内・海外)を標準装備していますから、なおさら見劣りしてしまいます。
もし、あなたがこの保険を重視するなら、UCプラチナカードは「ナシ」という判断になる可能性が高いですね。
UCプラチナカード 保険の評価と競合比較
さて、ここまでUCプラチナカードの保険について、良い点と、まぁ正直「穴」と言える点を洗い出してきました。ここからは、これらの情報を整理し、他のカードと比較しながら「この保険は結局、どう評価すべきか」を結論づけていきたいと思います。
競合比較で暴くUC保険の「穴」と強み
さて、ここまで「買い物派」と「旅行派」の視点から、UCプラチナカードに付帯する保険のスペックを、かなり細かく、そして厳しく(?)見てきました。
H2の見出し(UCプラチナカード 保険は誰に最適か?)に戻るわけではありませんが、ここで一度、私なりにこのカードの保険の「強み=実利」と「穴=弱点」を整理してみたいと思います。
これがハッキリすると、この記事の後半で比較する競合カードとの「差」が、より鮮明に見えてくるはずです。
UCプラチナ保険の「強み」
唯一にして最大の強みは「ショッピング補償」
- ショッピング補償(年間300万円)は強力:これは文句なしに手厚いです。年会費16,500円(税込)でこの補償が付くカードは、他にそう多くありません。購入後90日間、免責1万円はかかりますが、高額なブランド品や(PC・スマホ以外の)家電を買う際の「お守り」としては非常に優秀です。
UCプラチナ保険の「穴(弱点)」
問題は「旅行」と「デバイス」関連の保険です。
- 海外旅行の治療費用が「最大200万円」:致命的に不足しています。前述の通り、ハワイでの盲腸手術(約366万円)すらカバーできません。これ1枚での渡航は極めて危険です。
- すべてが「利用付帯」:旅行保険が適用されるには、カード決済という「ひと手間」が必要です。マイル利用時など、保険が適用されないケース(穴)が発生しやすく、管理が面倒です。
- 「家族特約」が付帯しない:カードを持っていない配偶者やお子様は補償ゼロです。家族の補償には、別途年会費3,300円の「家族カード」の発行が必須となります(しかもお子様は年齢制限で発行不可)。
- 「航空機遅延保険」が付帯しない:公式サイト・規約に記載が一切見当たりません。LCC利用者や乗り継ぎが多い方には、大きなデメリットです。
- 通信端末保険が「家族合算で年3万」:PC・スマホ用の専用保険ですが、補償額が修理代に追いついておらず、さらに「家族全員で年1回」という厳しい制約(罠)があります。
…こうして整理してみると、このカードの保険の「性格」が、はっきりと見えてきますね。
「買い物(PC・スマホ以外)の補償は手厚いが、それ以外のほぼ全て(特に旅行関連、デバイス関連)は、競合プラチナカードと比べて見劣りする」
これが、多くのスペック表には書かれていない、このカードの保険の「実力」であり、私の客観的な評価です。では、本当にそうなのか? 次のセクションで、具体的なライバルカードと数値を比較してみましょう。
セゾン・JCBプラチナとの保険内容比較

では、同じ年会費2万円台のライバルカードと比較すると、その差はどれほどでしょうか。代表的なカードと「旅行保険」に絞って比較表を作ってみました。
(※ご注意:以下の情報は私が調査した時点の概要です。保険内容は頻繁に変更されるため、最新の正確な情報は必ず各カードの公式サイトでご確認ください。)
| 比較項目 | UCプラチナカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | JCBプラチナ |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 16,500円 (※家族カード3,300円) | 22,000円 (※条件達成で優遇あり) | 27,500円 |
| 海外治療費用 | 最大200万円 | 最大1,000万円 | 最大1,000万円 |
| 適用条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 |
| 家族特約 | なし (家族カード会員のみ対象) | あり (自動付帯) | あり (自動付帯) |
| 航空機遅延(海外) | 情報なし | あり(利用付帯) | あり(自動付帯) |
| 航空機遅延(国内) | 情報なし | あり(利用付帯) | あり(自動付帯) |
セゾン・JCBプラチナとの保険内容比較
前のセ”ションで、「UCプラチナの旅行保険は競合と比べて見劣りする」という私の評価をお伝えしました。まぁ、口で言うのは簡単ですよね。
ここでは、客観的な「ファクト」として、本当はどうなのかをはっきりさせましょう。
同じ年会費2万円台のライバルであり、特に家族旅行や出張を控えた方が比較対象にしやすいであろう「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」と「JCBプラチナ」。この2枚と、「旅行保険」という観点に絞って、そのスペックを徹底的に比較してみます。
(※ご注意:以下の情報は私が2025年11月時点で調査した概要です。保険内容は頻繁に変更されます。ご検討の際は、必ず最新の公式情報をご自身でご確認ください。)
| 比較項目 | UCプラチナカード | セゾンプラチナ・ビジネス | JCBプラチナ |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 16,500円 (家族カード3,300円) | 22,000円 (年200万利用で次年度半額) | 27,500円 (家族カード1名無料) |
| 海外治療費用 (傷害・疾病) | 最大200万円 | 最大1,000万円 | 最大1,000万円 |
| 適用条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 |
| 家族特約 | なし (家族カード会員のみ) | あり(自動付帯) (治療費用 最大1,000万円) | あり(自動付帯) (治療費用 最大200万円) |
| 航空機遅延(海外) | 情報なし(付帯なし) | あり(利用付帯) | あり(自動付帯) |
| 航空機遅延(国内) | 情報なし(付帯なし) | あり(利用付帯) | あり(自動付帯) |
…いかがでしょうか。この比較表を見れば、もはや説明は不要かもしれません。
海外旅行保険という観点では、UCプラチナカードは競合2枚に比べて、正直、「完敗」と言っていい状況です。
年会費が最も安いというメリットはありますが、保険で最も重要な「治療費用の額」、保険適用の手軽さ(「自動付帯」かどうか)、そして「家族特約」の有無と「航空機遅Reynolds保険」の有無。これら全ての項目で、明確に劣っています。
セゾンやJCBは「これ1枚持っていれば、家族旅行も(ある程度)安心」と言えるレベルですが、UCプラチナはそうではない、ということです。
TKのアドバイス:カードの「役割」を明確に
この「完敗」という事実は、決してネガティブなだけではありません。むしろ、この事実を受け入れることで、あなたの思考はシンプルになります。
それは、「UCプラチナの旅行保険は『無』として扱うべき」という割り切りです。
もし、あなたがUCプラチナの魅力(年会費16,500円で持てるプライオリティ・パスやグルメ特典)に価値を感じて、このカードを「特典用」として持つのであれば、それは素晴らしい選択だと思います。私もその選択は「アリ」です。
ただし、その場合、海外旅行保険は「ゼロ」と割り切ってください。そして、旅行の都度、別途で掛け捨ての海外旅行保険(治療費用が無制限のもの)に加入することを、ご自身の「絶対のルール」にしてください。
中途半端に「最大200万円あるから…」と期待してしまうことが、ハワイで盲腸になった時に、あなたを助けてくれない最大の「穴」なのですから。
保険金が「適用されない」3つのケース
さて、ここまで「穴」と「罠」という言葉を使いながら、UCプラチナカードの保険の注意点を解説してきました。情報が少し複雑になってきたかもしれませんので、ここで一度、読者の方が実際に陥りやすいであろう「保険金が適用されない」という典型的な失敗ケースを3つのシナリオにまとめて、おさらいしておきます。
「自分は大丈夫」と思わず、ご自身の使い方と照らし合わせてみてください。
ケース1:「マイル旅行者」の利用付帯漏れ
シナリオ:
「マイルが貯まったから、特典航空券でハワイへ。空港までのリムジンバス代(3,200円)だけ、UCプラチナで決済した。現地でケガをしたので保険を請求しよう。」
結果:保険金は出ません。
理由:
前述の通り、このカードの海外旅行保険は「利用付帯」です。規約上、日本出国前に「パッケージツアー料金」または「公共交通乗用具(航空機、電車、船舶等)の運賃」を決済する必要があります。空港までのリムジンバス代は、残念ながらこの「公共交通乗用具」の条件を満たさない(あるいは満たすと公式にうたわれていない)可能性が非常に高いです。私のようにマイルで旅行することが多い人間は、この「利用付帯の壁」に必ずぶつかります。
ケース2:「家族旅行」の家族特約の誤解
シナリオ:
「家族4人(夫婦+子供2人)でグアム旅行へ。俺(本会員)がUCプラチナを持っているから、家族全員の保険はこれで安心だ。現地で子供(7歳)がケガをして病院へ行った。」
結果:保険金は出ません。
理由:
繰り返しになりますが、このカードには「家族特約」は付帯していません。補償対象は「カード会員本人のみ」です。奥様と7歳のお子様は、そもそも家族カードの発行もできない(年齢制限のため)可能性が高く、完全に「無保険」状態です。家族旅行での安心を期待している場合、この誤解は文字通り「致命的」な結果を招きます。
ケース3:「高額PC購入者」のショッピング保険の勘違い
シナリオ:
「フリーランスの仕事用に、40万円のMacBook ProをUCプラチナで購入。ショッピング補償は年間300万円まであるから安心だ。購入から2ヶ月後、うっかり落として画面がバキバキに…修理代15万円を保険で請求しよう。」
結果:保険金は出ない(または最大3万円)可能性が濃厚です。
理由:
PC・スマホ等の通信端末は、年間300万円の「ショッピング補償」ではなく、年間最大3万円の「通信端末修理費用保険」の対象となる可能性が極めて高いからです。「300万円までOK」という勘違いから、申請時に「対象外です(あるいは、3万円が上限です)」と告げられる…。これは、高額な仕事道具を買う方にとって、最も避けたい「穴」ですね。
これらの「穴」を知らずに「プラチナカードだから大丈夫」と思い込んでいると、本当に必要な時に全く助けてもらえない、という最悪の事態になりかねません。次のセクションで、このリスクを具体的な旅行プランに当てはめて、さらに深くシミュレーションしてみましょうね。
ハワイ家族旅行のケーススタディ
さて、この記事のクライマックスです。 ここまで分析してきた「穴」が、実際の旅行シーンでどれほどの影響を及ぼすのか。まさに、「これから家族3人(ご夫婦+7歳のお子様)で、年始のハワイ旅行を計画している」という、合理的な30代の会社員の方のケースで、最終シミュレーションをしてみたいと思います。
もし、彼がUCプラチナカードの「年会費16,500円」と「プライオリティ・パス」という魅力に惹かれ、保険も「プラチナだから大丈夫だろう」と、この1枚だけを持ってハワイへ旅立ってしまったら…?
ケース:ハワイで子供が盲腸になり、帰りの便が欠航した…
- 妻と子供(7歳)の保険:
ご主人(本会員)がUCプラチナカードを持っていても、「家族特約」は付帯していません。
奥様は「家族カード」を持っていないため補償ゼロ。お子様はそもそも年齢制限で家族カードが作れないため、当然補償ゼロ。もし、ハワイでお子様が急性虫垂炎(盲腸)で手術・入院(医療費 約366万円)した場合、その366万円は全額自己負担となります。 - ご主人本人の保険(利用付帯クリア):
仮に、ご主人本人が同じ盲腸(医療費300万円超)になったとします。ツアー代金をUCプラチナで決済し「利用付帯」の条件をクリアしていても、補償の上限は最大200万円です。差額の100万円以上は、もちろん自己負担です。 - 飛行機の遅延:
帰りの便が悪天候で欠航し、ホテルの延泊(1泊3万円)と食事代(3人分)が余計にかかったとします。このカードには「航空機遅延保険」が付帯していないため、これらの費用も全て自己負担となります。
…もう、お分かりですね。
このシミュレーションは、決して大げさな話ではありません。どう考えても、「ハワイ家族旅行」というシチュエーションにおいて、UCプラチナカードの保険は「まったく役に立たない」どころか、持っていることで「プラチナだから保険に入っている」と油断させてしまう、かえって危険なカードになってしまう可能性すらあるわけです。
もちろん、UCプラチナカードは、グルメ特典やラウンジサービス(プライオリティ・パス)が年会費の割に充実している、素晴らしい「特典カード」です。これは間違いありません。
しかし、保険、特に「海外旅行保険」を目的としてこのカードを選ぶのは、明確に「間違い」だと私は断言します。
TK(私自身)の経験と実践
なぜ、私がここまで強く断言するのか。それは、私自身がまさに「マイルで飛行機に乗り(利用付帯が使いにくい)」「趣味のカメラ(高額な買い物)を持って旅行する」という、このカードの保険の「穴」にハマりやすい当事者だからです。
私のFPとしての知識(Expertise)と、20年以上のシステム開発経験(Experience)が、「この保険『だけ』に頼ることは、リスク管理上あり得ない」と判断しています。
だからこそ、私の財布の中では、「旅行のメイン(自動付帯・家族特約・航空機遅延が完備されたカード)」と、「決済のメイン(ポイント高還元や特典目的のカード)」は、その役割を明確に分けています。
UCプラチナは「特典」や「買い物」のカードとしては優秀ですが、「旅行保険」の役割は、他のカードに任せるべき。これが、私の実体験に基づく結論です。
総評:UCプラチナカード 保険の最終判断
最後に、UCプラチナカードの保険について、私の最終的な評価をまとめます。
- UCプラチナカードの保険は「買い物」重視か「旅行」重視かで評価が分かれる
- ショッピング補償は年間300万円と手厚い
- ただし1事故の免責は1万円かかる
- PCやスマホはショッピング補償の対象外である可能性が非常に高い
- PC・スマホ用には「通信端末修理費用保険」が別途用意されている
- 通信端末保険は年間最大3万円(年1回)と補償額は小さい
- 修理不能時は最大7,500円となる
- 最大の「穴」は、通信端末保険の枠が家族全員で「合算・共有」であること
- 海外旅行保険に「家族特約」は付帯していない
- 家族の補償には年会費3,300円の「家族カード」発行が必須
- 海外旅行保険は「利用付帯」であり「自動付帯」ではない
- マイル利用時など、条件を満たさないと保険が適用されない
- 海外の傷害・疾病治療費用は「最大200万円」と致命的に不十分
- 米国の高額医療費(盲腸300万超)には全く対応できない
- 「航空機遅延保険」は付帯しているか確認できなかった(恐らく付帯なし)
- 競合のセゾンやJCBプラチナと比較し、旅行保険は全ての項目で劣っている
- 「家族旅行」目的でこのカードの保険に頼るのは絶対に避けるべき
- このカードを持つ場合でも、海外旅行時は別途保険への加入を強く推奨する
この記事が、あなたのカード選びの参考になれば幸いです。

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